SAS(睡眠時無呼吸症候群)

SAS(睡眠時無呼吸症候群)とは

SASとは、Sleep Apnea Syndromeの略称で睡眠時無呼吸症候群と呼ばれています。医療関係者の間では、“サス”と呼んでいます。
文字どおり、眠っているときに無呼吸状態になる病気です。呼吸が10秒以上止まっている状態が7時間に30回以上、または1時間あたり5回以上ですと、睡眠時無呼吸症候群(SAS)ということになります。

なぜSASになるのか

睡眠時無呼吸症候群(SAS)を発症するおもな原因としては、以下のような理由が挙げられます。

  •  あごや首に脂肪がついている(肥満)
  •  あごが小さい
  •  扁桃が肥大している
  •  鼻が詰まりやすい
  •  のどがふさがりやすい

肥満の方に限らず、日本人はアゴが小さいために、SASになるケースも多いです。
狭心症や心不全、肺の病気なども影響があるとされています。

SASによく見られる症状

SASになると、さまざまな症状が現れるようになります。あなたは次のような症状に心当たりありませんか?

◇ 寝ている時

  •  いびき
  •  呼吸の乱れ
  •  息苦しくて目が覚める
  •  息が止まる
  •  複数回、目覚めてトイレに行く

※夜間頻尿の原因が、SASであるというケースも多くあります。

◇ 起きている時

  •  会議中、赤信号で停車中などの居眠り、強い眠気
  •  記憶力、集中力の低下
  •  性欲減退
  •  性格の変化
  •  体を動かした時の息切れ

これらは、睡眠時無呼吸症候群(SAS)によく見られる症状です。
心当たりのある方は、どうぞお気軽にご相談ください。

SASが引き金となる合併症

SASによる睡眠中の低酸素血症や高炭酸ガス血症は、様々な合併症を引き起こすことが報告されています。

  •  肥満
  •  高血圧
  •  脂質異常症
  •  糖尿病
  •  多血症
  •  不整脈
  •  虚血性心疾患
  •  心不全
  •  脳血管障害
  •  肺高血圧症
  •  インポテンツ

受診の流れ

※すでに治療中の方の転院も受け付けております。詳細はお気軽にお問合せください。

受診の流れ

治療方法

◇ CPAP(Continuous Positive Airway Pressure、持続式陽圧呼吸療法)

保険診療でのCPAP(シーパップ)治療が適用されます。
CPAPは、鼻に装着したマスクから空気を送りこむことで、一定の圧力を気道にかける方法です。
風圧により、のどの中にスペースが確保され、やわらかい組織を強制的に押し開きます。すると、鼻でスムースに呼吸をすることが出来るようになるのです。
CPAPを使うと多くの患者様がいびきをかかなくなり、日中の眠気も解消されます。また、様々な合併症の予防にもなります。

◇ マウスピース

口を閉じた状態にすることで、口を開けた際に気道が狭くなるのを防ぎ、鼻呼吸を促進する効果があります。
また、下あごを前方に動かし、下あごに付いている舌を前に引っ張ることで口の奥の気道を開くので、舌と筋肉でつながる軟口蓋が動いて鼻の奥の気道が開きます。

※マウスピース作成は、作り慣れている専門の歯科医にお願いします。

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